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中高層階でも要注意!
マンション防犯の注意点とチェックポイントは?

近年の新築分譲マンションは、エントランスオートロック、防犯カメラ、多重セキュリティゾーンなど、先進の防犯体制を導入しています。しかし、マンションの厳重セキュリティに安心しきってしまうことは要注意。特に、春先から初夏にかけては窓を開けて過ごす時間が増えますが、窓や玄関の施錠をうっかり怠ると、空き巣や強盗などの侵入犯罪被害につながる危険があります。そこで今回のジオプラットでは「マンション防犯の注意点」と「長期不在時の防犯チェックポイント」について解説します。

実は中高層住宅は狙われやすい?!窃盗で最も多いのは「無施錠の玄関からの侵入」

警視庁の『令和3年版東京の犯罪』統計によると、強盗の発生場所で最も多いのは、なんと「4階以上の中高層住宅(28.1%)」。ニュース等でよく目にする飲食店やコンビニエンスストアよりも、実はマンションのほうが強盗発生件数が多いことがわかりました。

また、侵入窃盗では、玄関など「表出入口からの侵入」が52.4%を占めており、侵入手段は「無締り(非施錠)」が60%を占める結果に。一般的に私たちが連想しがちな「ピッキング」や「ガラス破り」よりも、ごく単純な「鍵の閉め忘れ」をきっかけにして、マンション内での犯罪を誘発してしまうケースが増えているようです。

資料:警視庁 令和3年版 東京の犯罪

マンション防犯の鉄則①「ちょっとゴミ出し」でも玄関・窓の施錠を忘れないこと

前述の通り、最近のマンションはセキュリティ性能が大きく向上しています。オートロックと連動する住戸キーを持っていない限り、マンション館内へ容易に入ることができない仕組みになっているため、「きっと部外者は入ってこないだろう」という安心感が生まれます。

しかし、この安心感が盲点に。「1階の集合ポストへ郵便物を取りに行く」「ゴミ置き場へゴミを出しに行く」「近所のコンビニへ買い物に出かける」といったシーンでは「すぐに戻るから・・・」と無施錠のまま出かけてしまう人も多く、そのわずかな隙が侵入者にとって絶好のチャンスとなります。

●防犯性を左右する「5分の耐性」

侵入者が室内を物色して盗みを終えるまでの犯行所要時間は「5分以内が目安」とされており、逆に「5分以上かかる場合は侵入を諦める」と51%が回答。警視庁の住まいる防犯110番でも「5分耐えることが防犯性能の基準」とされています。ほんのわずかな時間の外出でも、玄関の施錠を確認し“5分の隙”をつくらないよう心がけましょう。

マンション防犯の鉄則②バルコニーに死角をつくらないこと

「マンションは背の高い建物だから、窓から侵入されることはない」という安心感を持っている方が多いようですが、この思い込みも要注意です。実はマンションへの侵入経路で「玄関」に次いで多いのが、無施錠やガラス破りによる「窓(バルコニー)からの侵入」。特に4階以上の中高層階マンションでは、外部の非常階段などを使って最上階へ上り、屋上からロープを垂らしてバルコニーへ降りる「下がり蜘蛛」という手口が使われたり、隣接するごみ置き場の屋根からバルコニーへ飛び乗り、手すりをつたって住戸間を移動する手口など、想像以上に危険を伴う方法で侵入する事例もあるようです。「窓の施錠を忘れないこと」は大原則ですが、加えて以下のような「バルコニーの使い方」にも注意しましょう。

●死角をつくらない

バルコニーで観葉植物を育てたり、グランピング要の荷物などを置いている場合、外部からの死角スペースを増やすことになります。人目につきにくい死角があれば、ガラス破りなどの侵入作業をしていても身を隠しやすく、侵入者にとっては好都合。自宅バルコニーで死角になりそうな場所があったらただちに改善しましょう。

●モノを置きっぱなしにしない

バルコニーにモノを置きっぱなしにしていると、それを踏み台にして侵入されることもあります。特にバルコニーチェアやテーブルなど、大型のガーデンファニチャーは、手すり側に置かないよう気を付けましょう。

●洗濯物はなるべくバルコニーに干さない

侵入者は、ターゲットとして目星をつけた住戸の事前調査を必ず行っており、「世帯数は何人か?どんな人が暮らしているか?」などをチェックしています。その目安のひとつになるのがバルコニーに干された洗濯物。特に女性の一人暮らしとわかるような干し方は要注意です。洗濯物は「プライバシーの塊」であることを意識し、なるべく部屋干しにするか、男性もののズボンや下着を外側に干すなど、狙われない工夫を心がけましょう。

マンション防犯の鉄則③防犯グッズを活用して「泥棒が嫌がる家」をつくること

バルコニーの防犯性を高めるためには、市販の防犯グッズを活用するのもおすすめです。「防犯対策をしっかり行っている家」であることがわかれば、犯罪の抑止にもつながります。

●人感センサーライト

人の動きをキャッチして自動点灯するセンサーライトは、泥棒が最も嫌がる設備。留守中に点灯した場合は「侵入への警告」ができるほか、万一在宅中に点灯した場合でもすぐに110番通報をするなど、身を守る時間を確保しやすくなります。

●防犯フィルム

防犯性の基準とされている「5分の耐性」を高めるためには、ガラス面に防犯フィルムを貼っておくのも効果的。近年の空き巣は、窓のクレセント錠のまわりをバーナーで熱し、その後急速冷却させて熱衝撃でガラスを割る「焼き破り」という手法を使ってほとんど音もなくガラスを破りますが、ガラス面に防犯フィルムが貼ってあれば耐熱性が高められるほか、古典的な「こじ破り」「打ち破り」といった手法が使われた場合もガラスが割れにくくなり、侵入までに要する時間が長くなります。つまり「泥棒が嫌がる家」となります。

長期不在の時に特に注意したいポイントは?

出張や旅行のほか、最近トレンドとなっている二拠点生活によって一方の住まいを長期不在にする場合、「郵便物がずっと溜まっている」「居室の灯りが点かない」など、住戸の変化が察知されると、侵入のターゲットになりやすくなります。マンションを長期不在にするときは以下のポイントに注意しましょう。

●ポストに郵便物を溜めないこと

数日間の旅行程度なら問題ありませんが、ポストからあふれるほど郵便物が溜まってしまうと長期不在であることを周知するようなもの。郵便局の「転居・転送サービス」を活用して郵便物を転送したり、最大30日間郵便物を保留できる「不在届」を提出するなど、郵便物の管理を忘れずに行いましょう。

●ご近所や管理人さんに一声かけておくこと

実は「管理スタッフやコミュニティ形成がしっかりしているマンション」も泥棒から嫌われる要素のひとつ。長期不在にする場合は、信頼できる近隣住戸の方や管理人さんにひと声かけておくと、不審者の出入りや不在中の住戸の異変(例えばガス漏れ・水漏れなど)にも気を配ってもらうことができ安心できます。

●タイマー付き照明などで「在宅を装う」方法も

タイマー付き照明を設置して不在中の夜間もリビングの点灯・消灯を行ったり、テレビのタイマー機能を活用して昼間テレビを点けておくなど、家電製品を使って「在宅を装う」こともひとつの方法です。

セキュリティも万全のマンション<ジオ>

いかがでしたか?マンション防犯は「常に玄関・窓の施錠を忘れないこと」が鉄則。加えて、阪急阪神不動産の<ジオ>では、すべての新築マンションの全住戸の玄関ドアに「マグネット式防犯センサー」を設置しているため、万一不審者の侵入を察知した場合は警告音を発して管理室への自動通報が行われるほか、長期不在時も「24時間遠隔監視システム」によって異常が感知された場合、警備スタッフが現場へ急行する仕組みになっています。「先進のセキュリティシステム」に「個々の備え」をプラスして、安心のマンションライフを送りましょう。

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